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この章は来る世界に向けて「お勧めのストーリー」としてAKがKeen-Area Newsで紹介した記事を「人類への教科書」として掲載する物である。もちろんはるとが承認済である。

2020 The New Earth A travel report【15】自由への目覚

15.自由への目覚


動画版に関しては私の環境では非常に明瞭にセリフが聞き取れるのだが、スピーカーの特性によっては「聞き取りずらい」らしい。
特にスマフォでの視聴はBGMだけが強調され、セリフが聞こえないのでご容赦願いたい。
初期の動画に関してはほぼそのような状態であるが、すでにアップしたものはYoutebeでは修正ができないということを、ご理解いただきたい。


(訳者註:2015 年から来た主人公の「僕」は、意識がシフトしたため、それま での自分「ネイサン」を第三者のように見ています)

「どうして僕がまだコンソールを使用していないって分かったんだい?」
僕のマインドがさらに理解を深めるための、何かヒントでも得られないかと思い、尋ねた。
僕のマインドは、仕事を命じられるのを座って待っている猟犬みたい。
マインドは、この言葉のゲームが大好きなんだ。

「僕たちが出くわしたときに君が最初に見たのは君自身だったと、僕に言ったで しょう。
それで最初に "オンマインド" になって、プレイし始めた人たちのことを思い出したんだよ。
周りの世界を意識的にヴァーチャルな世界として見始めると、世界はそのように自らを見せ始めるんだ。

大勢の人たちが本当にあっという間にそのような状態になった。
中には自分たちのコンソールを目の前にしながら、 変化に気づけなかった人もいた。
だけど大抵の人たちは、彼らが "繋がった" 状態になったときの体験を君に話すことができるよ。
きっとそれが君にも起こったんだよ。
君は、君の周りのあらゆるものが、見えている通りのものじゃないって悟った。
オンマインドゲームではなく、何か別の方法を通して、それを悟ったんだ。
どうして僕が散歩したくなったのか、今になって分かったよ。
僕は明らかに、君にアップグレード版を授けるためにここにいる。
君が今、解除(アンロック) されたことを理解できるからね。
僕は、君がなぜ最初に君自身を見たのか説明できるよ。
君は、他のプレイヤーの役回りを解釈することで、彼らを知ることができる。
対戦相手なんていないことを忘れちゃいけないよ。
地球の古いプログラム では分離の幻想が認められていたけど、この世界ではあらゆるものが、一なるものだからね。
秘密はないが、すべての情報が常に誰にでも利用できるわけじゃない。
複雑なゲームの中にいる人の場合は、特にそう。
まあ、僕たちみんなが複雑なゲームの中にいるけどね。
何かを学ぶために。
その点はいつも同じだよ。
君は必要なタスクを完了したので、分離のゲームから抜け出たんだ。
これから君にとって、物事は変わっていくよ。
君はオンマインドになったばかりなので、スターターキットを持っている」
彼は大笑いしてから、目を細めて僕を見る。
「君にとって、僕がどんなふうに見えるのか、是非知りたいところだな。
君は僕のことをスターターキットを使って見ているんだ。
(他のプレイヤーの役回りへの)多様な解釈の仕方を活用するためには、まずそれらの解釈の仕方を解除しないとね。
そのために君がしなければならないことは、何もないよ。
そのためにチュートリアルがあるのだから。
このような会話がチュートリアルになっていて、情報と解説がたっぷり与えられる。
君はゲームのいたるところで、チュートリアルを見つけることができる。
君は他の周波数、他のプレイヤーをただ解釈するだけでいい。
僕のことを君と解釈することで、君は僕を知覚できた。
もしそうしたければ、世界中の他のプレイヤーと もそうやって交流できるよ。
そうすれば、どのプレイヤーも、君の姿を映し出す鏡、モニターだということがよく分かる」
彼は両腕を伸ばして、周辺を指しながら説明する。
「僕たちは並んで歩いているけれど、僕が見ているものは君が見ているものとまったく違う。
それは、知覚機能が選択的に働くという事実によるものだ。
各プレ イヤーが、それぞれの世界を構築している。
僕たちの中には、それがすごく上手 にできる者がいる。
彼らが自分たちの知覚の仕方を解除すると、誰もがそれを見 れるようになる。
君はフィルターのセットを丸ごとダウンロードして、君以外の 人たちの目を通して、世界を見ることができる。
中には、まだプレイしたがらず、 自分のヘッドを使いたくない人もいる。
そういう人たちは、それを悪魔の仕業と呼び、僕たちのことを地獄の子と呼ぶ。
どうしてかというと、彼らは、僕たちがこんなことをするのが怖いからだ」彼は片腕を軽く上げる。
すると、こぶしサイズの石がゆっくり地面から浮いて、彼の手に乗った。
羽のように軽そうだ。
彼は心得顔で僕を見て、狙いを定めてそれを上に高く放った。
それは空に消えて戻らなかった。
「いまだに恐竜がいるけれど、だんだん死んでいなくなってるよ。
彼らは自分の憎しみで窒息しているんだ」
僕には(モジョーの言葉を聞いた)ネイサンが、恐竜たちが憎しみをのどに詰まらせているところを想像しているのが見える。
「メルケル夫人も時代遅れの恐竜の一人みたい。
彼女は何に対しても良い見方をしないからな」ネイサンのマインドが、そう思っている。
僕には、今僕が一体化しているその女性が見える。
まだこの世界にいて、反面教師のような振る舞いをしている。
僕は彼女に共感している。
「強いままでいてね、勇ましいおネエさん」
彼女にそういう思いを送った。
ネイサンと僕には、彼女の顔が変化しているのが見える。
彼女が咳き込んでいる。
「彼女は愛に堪えられないのだな」ネイサンの マインドが解説している。


「君は心のこもったメッセージを送れる?」
ネイサンのマインドが知りたがっており、その問いがネイサンを通して発せられる。
僕にはそのプロセスが起きているのが――神の意志が働いて、あることが、誰かを通して為される様が――見える。
あらゆるものが時計の歯車のように噛み合って動いているみたい。
それは流れるようにずっと動き続ける。
「うん」モジョーが答える。
「電子メールを送るようなもんだよ。
受け取る人のことを考えて、思考や感情、あるいはその両方を送る!
匂いや味でもいい。
これはテレパシーと呼ばれてきたものだけど、僕たちは実際にずっとそれを使っていたんだ。
これまでは四六時中、別のことに気が散っていたので、気付かなかっただけ。
今はますます多くの人たちが、どこにいようとも、まるでコンピュータ ーゲームの中にいるみたいに、意識的に人生を生きている。
それにより彼らはプレイヤーとしてオンマインドゲームに繋がり、オンマインドゲームがとても急速に広まっている。
その結果、僕たちはこのような素晴らしい能力の数々を活用できるようになったわけ。
言葉は急速に、オンマインドゲームのフリーク(熱狂的 愛好者)に広まるよ。
フリークと言っても僕たちは、害を与えない、愛すべきフ リークなのさ」彼は大きな笑みを浮かべて言った。
「ところが、このフリークたちは世界中でチームプレイを広め始めた。
君が、競争相手なんて誰もいないことを知れば、君は誰に対しても、そのような扱いをしない。
すると、そのとき君は愉快な仲間と見なされる。
そうなると、反体制文化の強硬論者さえ議論を戦わそうとしない」
「そんなに簡単に広まったの?」ネイサンが尋ねる。
彼の想像の中では、そのようなことは、まず最初にエネルギー的な繋がりができてから、完全なタイミング で発生する。
「すでに至るところで関心はもたれていたようだ。
当時、インターネットではokitalk.comというアングラのラジオ局があった。
誰もがそこで突然にヴァーチャルワールドとリアルワールドの同等性を話すようになり、リスナーの心をつかんだ。
その頃は、僕もリスナーの一人だった。
ある友人がokitalkのことを教えてくれて、聴くように勧められた。
二日後にもWhatsApp(スマートフォン向けメッセージ アプリ)で勧められたので、リンクをクリックした。
1時間後、僕の世界はもう同じ世界じゃなくなった。
僕は仲間と公園でたむろしてたんだけど、10分後には、みんな引き込まれていたよ。
ニュー世代のゲームコンソールにつ いて話す人たちがいた。
彼らは明らかにもうそれを使用していたので、週に数回それについて話していた。
他には、物事の新しい見方を話す人たちがいて、それ は面白かったし、すごく参考になったよ。
彼らはフリーエネルギーやエネルギー全般についても話したし、僕たちの周りで何が起きているのか、何故なのかも話していた。
突然、誰も彼もが互いに話をしていた。
その現象はとどまるところを知らず、広まっていくばかりだった。
それは当然のことだ。
誰もが、自分たちの考えていることを言えたし、言うべきだったのだから。
しばらくの間、このように言い出すのが流行った。
『突然、私の頭に浮かんだことは…』それは、すべ ての観点を見る上で大いに役立ったよ。
誰が何を言ったかなんて問題じゃない。
話せないでいることに、不平を言った者は誰もいない。
誰もが話すように招いてもらえたからね。
もし話すことがあり過ぎて番組内に収まらなければ、okitalk.comに自分用のチャンネルをつくればいいだけだ。YouTube、Facebookそして無数のチャンネル。
それは人々の精神を自由にした。
人々は、自由に語られたどんな 考えも受け入れられるようになった。
YouNowは当時でも盛況だったが、突然 誰もが、ウェブカメラのスイッチを入れて、自分の考えを世界とシェアしたくな った。
自由人のネットワークであるTerraNiaも、okitalkを通じて知られるようになった。
それで僕たちは思い出したんだよ。
どの国にいようと、僕たちはみんな地球上にいることを。
我々の地球。
それがTerra Niaの意味なんだ。
僕たちは、国籍なんて誰が決めるんだ、という議論を開始した。
国自体が、僕たちの頭の中の幻想に過ぎないじゃないか、とね。
国境は僕たちの境界ではない。
僕たちがますますオンマインドでプレイするにつれ、僕たちはそう認識するようになった。
そして僕たちは国境を越え始めたのだ。
物理的にさえも。
TerraNiaは地球市民になりたい人に身分証明書を発行した。
その初期の人たちが、そのIDで航空チケットをオーダーし、ロシアと中国に問題なく出入国できたことを報告し出してからは、プラットフォーム全体にブームが起きた。
突然誰もが、自分たちには何かができるという実感を得た。
僕たちみんながもっていた停滞感が解消した。
それは僕たちが行動を起こしたからだ。
みんなが連携した。
僕たちは新しいひらめきを、できる限りの手立てを使って広めた。
押し付けないように気を遣いながらね。
誰も説教されるべきじゃないんだ。
興味をもつ人たちに話すと反響を呼んだ。
一般の人たちに話し終えた頃には、すぐに多くの人たちが、行動を共にし耳を傾 けた。
僕たちは愛を広め始めた。
歩行者の集まる場所やあらゆるところで、そうしたい人たちと一緒になって、デモンストレーションを行った。
キスし合い、ハグし合って、愛の、静けさと平和の「人間モニュメント」になったんだ。
それは 本当に起きた現象なんだよ。
それはフラッシュモブのように人気が出てきて、止 まらなくなった。
僕たちは数分間時間をかけてハグする。
挨拶を交わし、キスしてギュッと抱きしめる。
それが当然すべきことのようになり始めたんだ。
それが とても感じがいいし、1 セントもかからないから。
エネルギーをチャージしてくれるし、そのエネルギーが周りに伝わるのが見える。
誰も嫉妬心を抱く理由はなかった。
僕たちが意識的に自分の内なる衝動に従ってからは、どんどんシンクロニシティ―が増えていった。
自分の興味が、一緒に同じことをする人たちを引き合わせてくれた。
相手を見ればわかるし、そのとき自分のセンサーは燃えて溶けてしまう。
僕たちはみんな、誰かと出会う感覚――姿を見て思わず息をのむ感覚 ――を知っている。
自分の衝動に従えないというのは、大きな障害なんだ。
なぜなら、あれこれ理由をつけて、そうする自由を持たないということだから。
妻という概念はもう意味をもたないだろう。
ハリウッドロマンスは、一体感を求める僕たちの欲求を妨げるようにつくられている。
しかし僕たちは、今、ここで、毎日、一体感を得ることだってできるんだ。
特別なロマンスへの期待をもつことは、僕たちにとってベストなことではない。
それが分かっているので、僕たちは互いを自由にした。
性的にも自由にするまでに長く時間はかからなかった。
僕たちは互いに、特に最愛の人に、何でもする自由を許し始めた。
人々が、自分が幸せになるのに必要なものを得るためにね。
そうして誰も孤独を感じなくなったんだ。
だっていつでも誰かが君のためにそこにいるのだから。
だからといって互いの感情が変わることはなかった。
僕たちはただ、自分の可能性を生かし始めただけだ。
それはキスから始まった。
キスは欠伸みたいに伝わりやすい。
君が自分にそれを許すとき、どこにいてもその機会はある。
だから僕たちはただそうした。
誰も僕たちを本当に止めることができなかったから。
それには対応効果があった。
一番良かったことは、誰もが、何かが変化しているという感情を抱いたこと。
だって 僕たちが変えていたのだから。
それが僕たちの物語であり、僕たちで書いた物語 だ!
僕らが考えたこと、話したこと、行ったことで物事は変わり、その変化はもちこたえた。
僕は素晴らしい時間を過ごしたよ!」
彼の目が輝いている。
2019-12-31 01:01:54
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