Human Textbooks

この章は来る世界に向けて「お勧めのストーリー」としてAKがKeen-Area Newsで紹介した記事を「人類への教科書」として掲載する物である。もちろんはるとが承認済である。

2020 The New Earth A travel report【26】サミラの物語

26.サミラの物語


動画版に関しては私の環境では非常に明瞭にセリフが聞き取れるのだが、スピーカーの特性によっては「聞き取りずらい」らしい。
特にスマフォでの視聴はBGMだけが強調され、セリフが聞こえないのでご容赦願いたい。
初期の動画に関してはほぼそのような状態であるが、すでにアップしたものはYoutebeでは修正ができないということを、ご理解いただきたい。


僕は彼女の後について海に入っていく。
これまでなかったほど、海水が気持ちよく感じられる。
毛穴の一つ一つが塩分を含んだ海水を感じている。
全身が浸かると、細胞の一つ一つが生の喜びを祝っている。
サミラが僕を引き寄せて目を見つめ、キスをした。
僕は溶けてしまう。
こんなにも僕たちは互いに一つだったのか。
彼女のタッチは電撃的で、僕の体は震え出したが、あるがままにまかせる。

僕たちは、純粋なエネルギーになる。
それは僕たちであるというエネルギー。
他には何も存在しない。
あらゆるものがこのエネルギーからできているのだから。

二人の周りの海水も僕たちの一部。
島も地球全体も宇宙も。
このエネルギーの他に何も存在しない。
体験されるすべてのものは、このエネルギーからやってくる。

僕たちの愛が爆発し、文字通り、二人同時に絶頂感に達した。
それは波となって僕たちの体を流れている。
SEXと簡単な触れ合いだけでこうなるのだ。
僕たちは歓喜のうめきと叫び声を発する。
それから発作みたいに笑いが止まらなくなる。
足は地についていても、僕たちは飛んでいるようだ。

僕たちは互いに愛し合っている。
自分たちを、他の人たちを、周りの何もかもを無限に愛している。
どんな言葉をもってしても、言い表すことはできないほど愛している。
誰もそれを言い表すことはできない。
それを経験するしかないのだ。
そして僕たちは、それを経験していたんだ。
しばらくして、僕たちは浜辺へ戻った。
僕がタオルを敷くと、彼女が僕の隣に横たわる。
愛の中で、お互いを見て、また笑い出 す。

「人生は良いものだよ」僕の内側でステファンの言葉が聞こえる。

「決してそれを忘れちゃいけないよ!」

そうだね、小さな兄弟。
君の言う通りだよ! もうどうしたってそれを忘れようがないだろう?
思い出させてくれてありがとうな。
僕には本当に、本当に、本当に必要なことだった!もう二度と忘れないよ。

沈黙の後で、サミラが話し始めた。

「あなたにすべてを話さないのは、不公平に思えるかもしれないけれど、その理由は理解してくれているわよね。
これからあなたに話すことは、私たち二人に関係することなの。
あなたと、いつ、どこで出会うかは言わないつもり。
ただ、その出会いが私にとってどういうものだったかを話したいの。
もうすぐ2015年に 戻ろうとしているあなたにとっても、そして戻った後のあなたにとっても、"今、ここに"居続けるために役立つことだと思う。
私はあんまり幸せじゃなかった。
人生なんてつまらなかった。
がっかりすることばかりだったわ。
妹のタマラは違っていた。
私の目から見て、彼女はふしだらで誰とでもベッドを共にした。
自分の娘も、一緒に暮らすボーイフレンドもいたのによ。
小さなエバは私にとって何よりも愛しい存在だったけど、私はタマラの中に私とは正反対のものを見て憎んでいた。
私はタマラのように男性に近づくことができなかったから。
私はたくさんの点で自分を疑っていた。
私はタマラに嫉妬し、自己嫌悪と引っ込み思案のまま埋もれていた。
ある日彼女が私の所に来て、私の理解できない無意味なことを泣きながら話していたの。

彼女が私に、ある本を手渡して言ったわ。
『これを読んで!私たちみんなを救ってくれるから。
私、お姉さんのことだって愛しているのよ』
それが、あなた の本というか、バウチの本というか、とにかくあなたの物語だった。
彼女が去って、退屈していた私は本を手にとって静かに読み始めた。
最初のほうのページに、私と同じ名前の美しくて可愛らしい女性が出てきたので、話が気に入って読み進めたの。
そして私は、物語に出てくる特定のプロジェクトや名前が、想像されたものではないことに気がついた。
すべてインターネットで見つけられたからよ。

アンドレ・スターンとBirkenbihlは知っていたけど、ジェフ・ロートンは知らなかったのでGoogle検索で調べた最初の名前よ。
それからというもの、私は夢中になった。
物語の中に事実があることが分かって一気に読んだわ。
読むのがやめ られなくなったの。
タマラの話のところでは、こんな世界になってほしいと熱望し、希望も出てきた。
私自身に関しても、本の中のサミラが私であればいいと本当に願ったわ。
そしてどうやらそうらしいとも感じた。
私は何もする必要がないことが分かった。

ただ、本の中のお誘い――物語の一部になることと、あなたを見つけること――を受け入れればいいだけ。
私は、あなたも私を探していると感じていた。
少なくともそう願っていたわ。
私はOKiTALKショーを聞き出した。
本も人に譲って宣伝もし、他の人たちとも連絡を取り始めたの。
私は、突然喜びに 生き始めた人に、どんどん出会うようになった。
私は自分の殻から這い出て、オープンで近づきやすい人間になったの。
そうしたら人生は、毎日もっと面白いものになったわ。
そしてある日・・・・・・おっといけない、あやうく言うところだった。

あなたがいたのよ。
誰もあなたのことが分からなかった。
バウチはいつも、あなたが誰だかばれないようにかばっていたから。
でも私にははっきり分かったわ。
あなたの目に表れていたからよ。
無限の喜びが。
あなたは思慮深くもそれを隠そうとしていたけど、ちょっと隠せる自信がなかったみたい。
私は、あなたがずっと待ち続けていたものを見たことが分かった。
あなたが目を逸らすことができなかったからよ。
私から。
私の胸はドキドキして世界が溶けていくように感じた。
私たちはお互いに近づき合って、互いの腕の中に身を任せた。

『僕がネイサンだ』とあなたが言い、私はこう答えた。
『分かってる!』

私たちは互いの目を見つめ、キスした。
それからは、何もかもが違っていったわ。
私はまったく新しい人間になった。
独立心を持ち、真っ直ぐに顔を上げ、正直な。
できる限りそうしているわ。
私は蝶になったのよ。
あまりにも長かった芋虫の期 間を経て。
それ以来、私はあなたの女だったし、あなたが自分のことを、私の男と呼ぶのをとても光栄に思うわ。
その関係にそれ以上の誓いなんて必要なかった。

そんなにいつもいつも会わなくたって、私たちの愛は壊れない。
あなたにはあなたの人生があり、私には私の人生がある。
近頃ではそれが普通のことなの。
でも お互いが新鮮な気持ちで会うときには、その機会を最大限に活かして、笑い、愉しむわ。
私は自分が完全な存在になり、癒やされたように感じるの。
それはあなたがいるからよ。
いつも私の胸の中にいる。
私がオンマインドゲームに夢中になったとき、私は自分の内側であなたを知覚することが上手になったの。
そしていつでもあなたと意思疎通できるようになった。
一日に何度もやり取りしているわ。

相手を渇望したり、失うことを恐れたりせずに、無条件の愛と感謝の気持ちと共にやり取りしているの」
2019-12-31 03:17:38
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